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秘匿の闇市〜Midnight〜
第8章 愛され少女の教育法
* * * * * * *
ペットのいなくなった佳子の館は、静かだ。
変わらず主人を訪ねる客足は、後を絶たない。春には日帰りの家政婦らも新たに雇われて、彼女らを所望する客の出入りも盛んだが、彩月ががらんとして感じる原因として、おそらく住人を失くした客室の檻がある。時折、物好きな客達がそこを遊び場に使いたがることはあっても、そのあと彩月が清掃に入ると、ペットと呼んだ少女の匂いが未だこびりついている。
夏の終わりが仄めく午後、彩月は佳子の気に入っている友人の一人である御室と、客室にいた。
最近、御室は佳子と、例のフリーマーケットへ出かけたらしい。
彼女を寝台に座らせて、彩月よりひと回り歳上の女らしい、成熟した色情をオードトワレのようにまとった肉体にキスしていると、彼女は、そこで見たステージが悪評通りの不道徳ぶりだったということを話し始めた。
「ふぅん。こういうことしているところを、観客達が楽しむんですね?」
くにっ…………
ブラカップからこぼれた御室の乳房の先端をつまんで、熟れたコットンパールを舌に転がす。彼女が切なげに叫びながら、今しがたの疑問に答える。
御室の見聞きしてきたものは、あらかた佳子やあさひの話と一致していた。
淫らな光景を振り返りながら、実際に情欲を満たすための作業に没頭していく彼女は、いつにも増して嬌音を上げて、いつにも増して腰を振る。