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秘匿の闇市〜Midnight〜
第8章 愛され少女の教育法
* * * * * * *
佳子の書斎に三台並んだモニターが、三つのアングルで客室の檻を映していた。
小坂夫妻の帰ったあと、髪まで白濁にまみれたあさひの身体は洗浄もされないで、元通り口にタオルを詰められて、佳子の体罰になされるがまま、乳房や尻を揺らしている。
ピシィィッッ…………
ビシッ!ビシッ!
『ん"っ"……!ン"ン"ンゥ"ゥ"ッ"ッ……!!』
ビシィィッッ……ビジッ……バシッ……
佳子の力は、第三者への接触を恐れる彼女らしからぬほどのものだ。時折、竹棒の方が、あさひを殴打する弾みにゆるい孤を描く。
あさひは、尻だけ真っ赤だ。皮膚が肉ごと裂けているのに、佳子は顔色ひとつ変えないで、ペットの折檻に打ち込んでいる。
「美影。解いて」
「何度も言わせないで。小松原さんのご所望だから」
この世のものならざる映像がモニター画面に流れ出した時、窓の外は白かった。それが今は日も沈んで、美影も一旦、家事のためにここを抜けて戻ってきたくらいの時間は過ぎた。
森であさひが連れて行かれたあと、彩月はここに禁足された。
デスク近くの柱に、両手首は固定されている。その鎖を初めの内は揺さぶっていたが、結んで端を出っ張りに引っかけただけのそれは、びくともしない。
小坂夫妻があさひを輪姦していた時、一度だけ佳子がその場を離れて、この書斎に姿を見せた。彼女は美影にあさひの保護者と連絡をつけろと強要して、あさひの荷物から回収したスマートフォンを彩月の耳に近づけた。
しばらくまた泊まらせる、そう伝えなさい。
従えば一度くらいあさひと話せる機会を与えるという彼女の言葉を信頼して、彩月はその通りにした。