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秘匿の闇市〜Midnight〜
第8章 愛され少女の教育法
* * * * * * *
一度身体を売った女の烙印は、死ぬまで消えない。
生まれながらに弱い立場の人間は、その弱さを解き放たれない。
佳子の言葉がことごとくあさひを呪った末、ようやくあさひは彩月の置かれた状況を知った。
悲鳴に近い嬌声は、普段の彼女からは想像つかない。女特有の体液の音が、唾液か、他の出どころから這い出すものか、痛みがあさひの思考を混乱させて、聞き分けられない。
『アルコールの方が先に効いちゃったかな。薬漬けになるよりマシでしょ。昨日から小松原さんの体液しか与えられていなかった分、お酒は栄養になったんじゃない?』
『っ、……ァッ、はぁっ、余裕ぶってられるのも、今だけだと……あっ……ァンッ、……』
『押し込んでくるかなぁ、普通。両手塞がってるからって、口移しするんじゃなかった。ねぇ彩月、早くイッて。そろそろ限界のはずだよ』
『んんっ……ゃっあ……』
佳子のスマートフォンを通して聞こえる音声は、あまりに淫らだ。
小坂夫妻に強制的に濡らされて、佳子に尻を折檻されていた時にも優る法悦が、あさひの下半身を疼かせる。
他人の淫らごとを観賞して法悦する佳子の性的嗜好が、ともすれば今のあさひには伝染している。
彩月と美影の奏でる音を聞くうちに、あさひは自ずと腰を揺り動かしていた。