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秘匿の闇市〜Midnight〜
第8章 愛され少女の教育法
「立花さん、ニ年になっても合コン参加してくれないのー?絶対、盛り上がるのに!」
「そんな堅苦しくないよ。他校と飲むだけだし。それか本当は付き合ってる人いるんでしょ」
「いそう!あさひちゃんほどの顔なら、五人くらいいそう!」
「ダメですよぉ、あさひ先輩はお嬢様なんですから!あさひ先輩ー、来週の本番に備えて、スキンケア教えて下さいっ。体型キープの秘訣も出来ればー……」
「あーあ、こんなに美人なのに学内ミスコンの推薦も断るなんて、もったいなさすぎて吐きそう」
あさひの入部した服飾研究サークルでは、決まった曜日の昼休み、部員達が顔を合わせて、年に数回あるショーの打ち合わせを少しして、昼食をとりながら雑談に興じる。こうした時間に部員達があさひを持ち上げるのも、茶飯事だ。
入部して一年半が経つ今は、特に同じ学部内の部員達とは打ち解けて、他校との交流行事を除けば、彼女らに誘われて遊びに行くことも日常化している。