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秘匿の闇市〜Midnight〜
第8章 愛され少女の教育法
大学最後の学祭を直前にして、あさひは卒業論文のレジュメに着手しながら、あちこちの採用試験を受けていた。
毎年出ているサークルからのファッションショーは、初め不参加を表明していたが、同期生らや志乃の言葉が後押しになって、あさひは変わらずミーティングにも顔を出している。
「立花先輩っ。大丈夫ですからね、先輩がお忙しいの分かってて、私達も無理言ったんですし。立花先輩の衣装は私が作りました。どうでしょうか?」
「あ、私も作りました。こっちは和服ですから、鈴子のドレスとは出番も離れるはずですし、早着替えお願いしますっ」
「有り難う……。ごめんね、鈴子ちゃんも小花ちゃんも、こんな綺麗なの作ってくれて……。えっと、お礼何が良いかな、卒業してからで良かったら、旅行でも……」
「えーっ、気にしないで下さいよ。立花先輩お綺麗ですから、創作意欲が湧くんです。お礼は、いくら写真撮っても嫌がらないで下さいってことで!」
「あ、でも旅行はご一緒したいです。もちろん割り勘でっ。いえっ、奢るのでご一緒して下さいっ」