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秘匿の闇市〜Midnight〜
第3章 飼育される侍女達
あさひの姿に、もとよりこの尋常ならざる部屋に、さっきから彩月は顔色一つ変えていない。家政婦だという女はまるでマニュアルに従うだけの機械よろしく、シートを広げて絨毯に敷き、ワゴンからバケツを下ろした。
「出しな」
「え……?」
「どっち?起きたばかりなら、……」
「ああァッ」
……こっちかな。
彩月の指が、あさひの恥丘を、つつ……と、なぞった。
じわっ、と、脚と脚の間に熱い液体が滲む。
「はぁ、はぁ……ダ、ダメぇ、です……」
「こっちの方がダメそうじゃん。見栄張ってたら、漏らすよ。見ててやるから、ここにちゃんと出すんだ。新品のシーツ、汚すつもり?」
「だからって……」
「ペットならペットらしく、トイレは覚えろ」
さら、…──ちゅ。
「ひぃゃっ!あ、ぅ……ぁっ」
寝台の側に膝をついた彩月の手が、ベビードールの襞を撫でて、あさひの恥丘に唇で触れた。
鉄格子の向こうでは、佳子がソファに腰を下ろして、あさひ達を凝視している。チャコールグレーのロングスカートの中で脚を組んで、映画鑑賞でもしている風だ。
「はぁっ、みっ、見ないで下さいっ」
あさひはバケツに滑り込み、尻を下ろして力を抜いた。
じょー……じょじょー……ぽとぽと……ぽと…………
消えてしまいたくなる。
よりによって歳の近い美人の前で、バケツに跨り、何故、用を足さなければいけないのか。事後の爽快感に酔う自分自身も情けない。
見るなと言ったのにしっかりと見ていたらしい彩月の手が、あさひの脚の間に伸びた。彼女があさひに残った尿を拭き取り、バケツを元の位置に戻すと、今度は洗面器が出てきた。
「顔はこの水で洗って。夜は、浴室使わせるから。歯磨きはこれ。あたしは朝食を用意してくる」
「…………」