この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
秘匿の闇市〜Midnight〜
第1章 愛玩少女の製造法


「冬華!たかが着替えに、いつまでかかる!」

「っ……?!」


 男が天幕を開けた。それと同時に、あさひの目の前から女が消えた。正確には、首根っこから引きずり上げられた女──…冬華と呼ばれた女の顔が、あさひの視界から消えたのだ。


「着替えてるじゃないか。手間取らせるんじゃねぇ!」

「ぐっ」


 男の膝を腹に食らった冬華が呻いた。男は彼女の父親ほどの歳と見える。この冷え込む深夜にビキニ一着だけを身につけた冬華は、震えもせず、痛むはずの腹を庇おうともしない。

 更衣室に立ち入った男を、誰一人として白い目で見ていないのも、あさひからすれば異様だ。まるで屠殺される間際の鶏の群れが、仲間を一羽、取り上げられただけのような反応ではないか。


「…………」


 まもなくして、冬華は男に引きずられて出て行った。


「ひっ……」


 抱えていたビニール袋の中身を確かめるなり、あさひは血相を変えた。

 目前にいる女達と自分は、どこが違うのだろう。
/372ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ