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秘匿の闇市〜Midnight〜
第3章 飼育される侍女達
あさひの願いは叶わなかった。
友人達に破瓜の瞬間を見たいとせがまれた佳子が、彩月にそれを禁じたからだ。
「私達だけで楽しむのは惜しいし、別に私はお金に執着のある方ではないけれど……仮にも高級なペットだもの、もっと特別な時に楽しみたいわ」
それには、誰も異議を唱えなかった。
「何よりあさひの、あのもどかしそうな顔……たまらなくない?穢れを知らない天使みたいな、あんなにエロティックな女は、二度と手に入るものではなくてよ」
それにしても、女達の意識が性器のことでいっぱいなのは変わらないらしい。
五感で呼び水を得た彼女らは、目で見られないなら自分達が満たされたいと言い出した。
すると佳子が、さっき美影の運んできたティーセットから、まだ誰も手をつけていなかったデザート皿を取り上げた。
「ここにカップケーキがあるでしょう。三つはマンゴーピューレ、二つはプレーンですって。……彩月?プレーンを当てたお客様に、隣でおもてなしして差し上げなさい」
「かしこまりました、小松原さん。あさひは?」
「残った三人で楽しむわ。その愉快な格好のまま、身体だけ寝台を離れられるようにしておいて。首輪は私が外すから」