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秘匿の闇市〜Midnight〜
第3章 飼育される侍女達
「小松原さんのお仕事や、お身体のこと。ペットのあさひが知る必要は、ありません」
あさひが何を知ったところで、佳子に社会的な損害はない。
佳子があさひを捨てない以上、彼女はここを出られない。つまりペットがあるじを通報する可能性は、ほぼ皆無だ。
しかしあさひが佳子の弱点に気付いたとしたら、どうなるか。
既に夢に片足を踏み入れている顔つきの佳子が、美影を下がらせた。
彩月は佳子の手招きを受けて、シーツに上がる。
無防備な女の唇が、彩月のそれをやんわり塞いだ。彼女自身の肉体だけを知悉しているはずの手が、彩月の太ももの上で円を描き出す。
「んっ……」
「可愛いこと。下着なんて、直さなくて良かったんじゃない」
「風邪、ひきま──…ッふ、んぅ……」
ちゅぱ……ちゅ……ちゅる……
まるで喉を渇かせた小鳥だ。
佳子が彩月の唇を舐めて吸って割り開き、巧みに唾液を啜り始めた。太ももをからかっていた片手は内股に滑り込んでいく。寝巻きの上をまさぐって、しっとりと熱のこもった一点に指を押しつける。
「ぁっ……小松原さ──……はぁっ、……」
脚を閉じかけた彩月を咎めるようにして、顎に下りた佳子の唇が歯を立てた。
「ンンッ………」
「あさひもこれくらい恥じらいがあれば可愛いのに」
背中が佳子の指の冷たさにひくついた時、彩月は自身のブラジャーのホックを探し当てた彼女の手を捕まえて、指の隙間を指で埋めた。