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秘匿の闇市〜Midnight〜
第4章 淫蕩の婦人会
「いた」
いわゆる男装が亜子以上に板についた上司の視線の先を追うと、薄気味悪い夜の森に、白い影が現れていた。
白い影、もとい女は、おずおず周囲を見渡すと、コートのボタンに指をかけた。亜子達の角度からすれば、女は背中を向けているが、見る限り、今ははだけたコートの中身にスマートフォンのカメラを向けて、シャッターを切っているところらしい。
「ンンッ……んんぅぅ……」
女の脚がもぞもぞと動いているのが、ロングコートのシルエットからでも分かる。
「はぁ、ハァッ……」
シャッターを切ったり月を見上げたりした末、ついに女がコートを落とした。彼女の暗い足元で、僅か一瞬で上等な衣服が土に同化した。代わりに白い女の裸体が、月に負けじと、くっきり浮かび上がっていた。
冷えるのか、女は自身の腕を庇うようにして上体を抱き、自身の乳房を揉み始めた。彼女が九十度角度を変えた今、亜子達からも、彼女の乳首がこねくられるより先に尖っていたのがはっきり見えた。
「はぁっ、ぁっ……アァン……」
あとは、筋書き通りに動くだけだ。