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秘匿の闇市〜Midnight〜
第4章 淫蕩の婦人会

* * * * * * *

「いらっしゃいませ。レジ袋はご利用ですか?」

「はい、…──んぁッ……」

「はい……?」

「何でもありませ……ぁッ…ッ……っっふ!……」


 バーコードリーダーを握る店員が、黒目だけちらちら動かして、あさひを盗み見ている。

 歳は彩月や圭達に近いと思う。それでいて彼女らからすれば、すこぶる純朴な目前の女の目が不審な色を露わにして見えるのは、あさひが余計に意識しているせいか。


ヴヴヴ……ヴーーーー…………


 ショーツの薄布越しに密着したローターが、あさひを静かに刺戟していた。

 昼間の食材売り場のレジは、賑やかだ。高齢の客が目立つ。
 あさひのような少女がいる時点で浮いているのに、きっとどこか近くでこの様子を監視しているだろう彩月は、会計中ずっとローターを振動させるつもりなのか。中指ほどのサイズの玩具は音もほぼないのに、あさひの陰核を確実に狙う。


「ック……」

「お姉ちゃん、気分悪いの?」

「お会計が◯◯になります」


 あさひの後方に並んでいた人の良さそうな婦人の目から、顔を逸らす。

 乳首が痛むのと脚が顫えるのとで、数字と小銭が頭の中で一致しない。
 やっとの思いで支払いを済ませると、乳製品や大豆加工品などの入ったカゴを持ち上げて、逃げるようにその場を離れた。
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