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秘匿の闇市〜Midnight〜
第4章 淫蕩の婦人会

それから花屋でオアシスを買って、八百屋に向かった。途中、彩月からメールがあった。しばらく本当の一人にさせてしまうという内容だったため、その間に、あさひは走って魚屋の用事も済ませてしまった。野菜と魚は宅配の申し込みをするだけだったから、正味あさひが持ち帰るのは、ごく僅かな荷物だけだ。
セーターの中で乳房を揺らして、身体の随所を衣服や玩具にこすらせながら、真っ昼間の街を歩く。
本当に淫らではしたない。
ただそれだけの、やましいことはしていないのに、無性に悪いことをしている気分に陥る。
ふと、育江があさひに口を酸っぱくして注意していたことが頭をよぎった。
淫らなことは、隠しておかなければいけない。
罪悪感の根拠があるなら、きっとそれだ。
買い物が残すところ一軒になると、あさひは大通りの外れの小路に入った。
地図に従って歩くほど、賑わいが落ち着いていく。
ところ狭しと店は並んでいるのに営業しているのはひと握りで、人通りもほとんどない。どの店も都会的で可愛らしい感じがあるのに、どことなく怪しくいかがわしい。

