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秘匿の闇市〜Midnight〜
第4章 淫蕩の婦人会
あのオークション会場以来だ。ごつごつした男の指が、あさひのミルク肌を無遠慮にまさぐる。
「アァンッ……ああ!」
「マゾ豚ちゃんだー!こんな声出すなんて、お姉さん変態だねぇ!お仕置きして欲しいのかな?」
「何をしているんです!」
「警察だ!待て!」
言いようのない期待が昇りつめた時、しかつめらしい大人達の声が割って入った。ひと目で職種の分かる格好だ。
「やっべ」
「っ、……」
泥酔した会社員達とは逆方向に、あさひも足を急がせた。
駆け込んだビルにトイレを見つけて、あさひは個室を施錠すると、扉のフックに荷物をかけた。
「ハァッ、はぁ……あぁ……」
尿意に耐えかねてきた人間にも引けをとらない追い詰められようで、あさひは上着の裾に手を差し入れる。しかしセーターが妨げになって、ブラジャーにも届かない。コートを脱いで、今度こそタートルネックをまくり上げると、ようやくたぷんと乳房がこぼれた。
「あぁぁぁん…………っ」
もとよりノンホールピアスが強調していたコットンパールは、指の腹で少し触れると、すぐに尖ったのが分かる。
本当にあさひから目を離していたのか疑るようなタイミングで、彩月からの着信が入った。
あさひは片手で乳房を揉みしだきながら、利き手でスマートフォンを取る。