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秘匿の闇市〜Midnight〜
第4章 淫蕩の婦人会
「はい」
『◯◯まで来た。多分近いから、合流しよう』
「あ、私……はぁっ、ぁっあっ……──◯◯の、お手洗い……んんっ……」
聞けば、あさひが駆け込んだのは、成人向けの娯楽商品を扱う店のビルらしい。一階のショーウィンドウが女性アイドルやアニメのポスターで飾ってあっただけに、周りの風俗店に比べて入りやすかったが、言われてみると、写真は肌色の面積が多く、アニメ絵は過剰に乳房の発達した少女が目立った。
「警察が……知らない男の人達に声をかけられて、警察が来て……」
『あー、それで逃げたんだ。確かにあさひくらいなら、補導されるか』
「そうなんですけど……」
『声かけられただけ?」
「えっと……』
もっと奥深くまで指を進めて、いじって欲しかった。はしたない玩具で熟れた突起を悦ばせて、ショーツを湿らせていたあさひを叱って、名前も知らない酔っぱらいたちの冷やかしにさえクレバスを潤ませていたあばずれに、酷いことをして欲しかった。
逃げたついでにトイレにまで入った理由を包み隠さず話したあさひは、ショーツを脱ぐことを許可された。ローターからは解放されたが、さっきまでとは比べ物にならないくらい心許なくなった。
羽織直したコートのボタンは、開けたままだ。ポシェットの肩紐も斜めがけ、そうすることで身体の線が強調されて、乳首をいじめている状態が微かに浮き出た。
「コート着て、ショーツ、脱ぎました……──ポシェットも……」
『写メ送って。電話は一端、切るね。このあとのことはメールする』
「……はい」
名前も知らない男の叱咤を受けていても、多分、ここまで胸は迫らなかった。
とろり。
新たな潤みがまた這い出すのを感じながら、フロントカメラで自分自身を撮影して、あさひは売り場に足を向けた。