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秘匿の闇市〜Midnight〜
第4章 淫蕩の婦人会
『言われて本当にやるなんて、ペットや家畜でも、お前よりはプライドあるよ』
『はしたなくて…………ごめんなさぃ……』
『いっそのこと、さ、……』
…──全部、脱ごっか。
掠れ気味のメゾの声が甘みを増した。
聞こえているのは電話の向こうだ。だのに、まるで至近で彼女がささめいているのではと錯覚するほど、熱を感じた。
あさひはハンズフリー通話に切り替えて、スマートフォンをトイレットペーパーホルダーの台に置く。個室で気が大きくなっているのもあって、躊躇いなく全裸になった。
『胸も、飾り外しな。どんななってる?』
「はい、……っ、…──はぁっ、しわしわで、山みたいにピンって硬くなっています……」
『ふぅん?ずっとつけてると痛かったと思うよ。それで勃つんだ?……触って」
「っ、ァッ……触り、ましたぁ……」
くにくに、と、あさひは乳首をもてあそぶ。撫でたり爪で弾いたり、箸で梅干しでも掴む具合に指の間にきつく挟んだりする。
「ンッ!ぁぁっ……気持ち良い……──じんじん、しますぅ……」
育江に自慰を教えられた時は、ここまで感動を覚えなかった。
しかしあさひは、仮に自身のいじり方を全く心得ていなかったとしても、声を上げていただろう。
目を瞑って思い浮かべるのは、彩月の指だ。金で身体を売ったペットに、おりふし嫌悪感を向けながら、彼女の指はいつも優しく、こまやかな動きであさひを意識の及ばないところへ沈めていく。