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秘匿の闇市〜Midnight〜
第4章 淫蕩の婦人会


 何をしてそこまでよがれるのか、スマートフォンから聞こえる声に、あさひは答える。


 …──彩月さんに触ってもらっている時のこと、思い出すんです。


『飼育されている身で、あたしをおかずにするなんて、良い度胸だ』

「すみませ──…あァァッ……」

『あさひ。下の口、触って、その指を口に入れて』



 くちゅ…………ぱく。



 ほんのり酸味を帯びた、どんな食べ物にも例え難い味がした。


『そう。唾液と愛液、しっかり混ぜて。胸、ベタベタになるまで塗るんだ』


「あっ……、ダメですっ、滑りやすくなって──…ああぁぁんっ…………」

『いやらしい胸にはそれくらいが似合ってるよ。ほら、前にローション塗って、玩具つけてあげたよね?あの時みたいに、胸でイけるかも知れないよ』

「っっ……ァッ!あっ!」

『ちゃんとやってる?声ばかりいやらしいの聞こえてくるぞ』


くちゅくちゅ……ちゅぱ…………

ぴちょん……くちゅ……くちゅっ、……


 頷きながら、あさひは底なしの衝動に追い立てられるようにして、割れ目をこする。自身の愛液を自ら味わう背徳感、それをてらてらになるまで乳房に塗布する被虐心に、くらくらする。


 スマートフォンに下半身を近づける。


『わー、激しいね。こんなの、あたしの方が恥ずかしくて小松原さんに聞かせられないよ。あ、これ録音してるから』


 それは何となく気づいていた。

 意味もないのに、彩月がここまであさひに構う理由が思い当たらない。

 しかし予想が確信に変わって、あさひの指は、より激しさを増す。


「アァァァッ…………ぁん!……はぁっ、はぁっ、アッアッ…………ひっ!ん!……あぁぁぁん……っっ」



 自慰を許されているのを良いことに、あさひは乳房と下半身以外にも自身のくすぐったい部分を探って、絶頂のような銀白色にさらわれた。
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