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秘匿の闇市〜Midnight〜
第4章 淫蕩の婦人会
* * * * * * *
翌週、週明け。
佳子の予定していた通り、朝から客が見え始めていた。
婦人会は、昼過ぎからだ。いち早く館に先乗りした女達は、クリスマスらしい装飾品が加わった以外は変わらない、例の客間に通されていた。
「ん、あさひ」
変わらない一日の始まりを迎えたあさひは、毎朝に倣って餌を与えられていた。
変わったことがあるとすれば、ここ三日ほど、食欲が出ないということだ。元々、食は細かったにしても、常に身体の内側に心地好いような苦しさが渦巻いて、空腹も感じない。それでも無理矢理に何か物を飲み込まされるから、余計に身体が食べ物を求めない。
今日に備えて飲まされてきた薬の副反応でも、出てきたのか。
婦人会当日に月のものが降りないよう、あさひは処置を施されていた。
ちゅく……
そして今も、あさひは餌付けを受けている。
たまに彩月は、じかに食べ物をつまんで、あさひの口に差し入れる。
食が進まないのは本当でも、今朝のように献立がオートミールなどの時、この食べさせられ方は好きだ。食事など目的としては二の次で、細すぎず、それでいてしなやかな彩月の指をしゃぶり尽くして、愛撫するように舌でじゃれつく。