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秘匿の闇市〜Midnight〜
第4章 淫蕩の婦人会
「ァッ……何で……これは──…あっ……」
意識するだけでひくひくするような部分にも、タオルが滑り込んでいく。予測不能なあらゆる場所を、彩月と美影の指が遊ぶ。加えて、あさひの脚が僅かにでもがくつけば、押さえ箸やパレットナイフの殴打を受ける。
かくてすみずみまで消毒されたあさひは、全長二メートル弱のワゴンに乗せられた。
離れた場所で作業していた家政婦達が呼ばれてきて、ワゴンを囲った。彼女達の持つ大皿には、週末、あさひが発注してきた魚介類が刺身になって盛られている。
それからの家政婦達の仕事は、早かった。
女体盛りは言葉くらい聞いたことがあるにしても、あさひ自身が皿になるとは夢にも思ったことがなかった。
だが現実に、色鮮やかで豪華な造りは、あさひの裸体を贅沢に飾った。脚を閉じたあさひの陰毛を覆ったワカメの下方に、殻ごと貝まで載せられて、梅肉が彩りを添えている。
婦人会は、客間よりひと回り広い部屋で始まっていた。
パンや肉料理やデザート、飲み物などのワゴンと共に、きらびやかに着飾った女達が歓談している席を通って、あさひも隅に運ばれていく。
「お待たせ致しました。お食事の用意が整いました」
「お疲れ様、皆。引き続きお客様のおもてなしをお願いね」
ワゴンを引いてきた家政婦達も、壁際に控えた。美影が、食前酒を注いだグラスを女達に配っている。その間、佳子が開会の言葉を述べていた。彼女が話を締めると、一同、館の主人に拍手を送った。