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虐げられた新妻~秘密の書斎~
第9章 主人の帰宅
『ふう…慌ただしい出張だった。
まったく人使いの荒い会社だ…』
有人は出張のレポートをササっと済ませると
美代子から受け取ったディルドに鼻を近づけた。
クンクンと匂いを嗅ぐと
確かにおまんこの香りがした。
『よしよし、良くできたじゃないか』
さて。寝入り端を襲って叩き起こしてやろうか…
いや、その前にどんなふうにディルドを使い
どんな顔で喘いでいたのかと
有人はチェックするためにパソコンを起ちあげた。
録画再生のアイコンをクリックすると
モニター画面は八分割の画像が現れる。
そう、これは隠し撮り…
この家をリフォームする時に隠しカメラを仕掛けた。
絵画の額縁の中、ミラーの一部をマジックミラーにして、そこにも設置した。
もちろんトイレの中にも設置してある。
洋介は意気揚々と出張の一晩目に再生を戻した。
暗い玄関のドアが開いて灯りがついた。
『美代子の奴、
やけに楽しそうに帰宅しやがって!
そんなに俺のいない家が楽しいっていうのか?』
再生時間を早めようとしたその瞬間!
男が一人、美代子に続いて玄関を入ってきた。
『おいおい!お前は誰だ?』
一時停止をクリックして
男の顔をズームさせた。
『はて?…こいつ、何処かで会った気がする…』
洋介はデスクの引き出しから名刺のバインダーを取り出した。
そして名刺と男の顔を交互に眺めながら
必死に記憶を紐解いた。