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虐げられた新妻~秘密の書斎~
第10章 操り人形
その頃、洋介は…
営業のモーニングカップ(朝の打ち合わせ)を終え、
営業活動をするために準備をしていた。
そこへパートナーの先輩が
洋介のデスクに近づいてきて
「金城、お前、親会社の向田さん知ってるよな?
何でも向田さんがお前と話がしたいそうだ。
今から親会社に会いに来いってさ
だから今日は俺一人で営業に出掛けるよ」
そう告げて、先輩は急ぎ足で退室した。
『向田さんが?』
いったい自分に何の話があるんだろうか
まあ、来いと言われれば行くのが出世術だとばかりに大急ぎで洋介は親会社に向かった。
。。。。。。。。。。
「いやあ、よく来てくれたね」
有人は洋介の肩を抱き、
まあ、こっちで話そうかと使用していない会議室に洋介を連れ込んだ。
会議室に入ると「まあ、適当なところに座ってくれよ」と言いながら有人は会議室の鍵をかけた。
「向田さん、話って…」
彼には新人の頃に営業マンとしてのノウハウをレクチャーしていただいた。
今回もその類いであろうと思った。
「いやね、実は面白いものを見かけてね」
そう言いながら有人は鞄から数枚の写真を取り出して会議室のテーブルの上に無造作に投げた。
「何でしょうか?」
洋介はそのうちの一枚を手にして愕然とした。
そこには美代子との戯れが写っていた。