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虐げられた新妻~秘密の書斎~
第10章 操り人形
深夜一時過ぎに有人は帰宅した。
リビングに向かうと妻の美代子は眠らずに有人の帰りを待っていてくれた。
「なんだ、起きていたのか。
先に休んでいいと言っておいたはずだが」
労る言葉を投げかけながら
『俺にも抱いて欲しいと待っていたのか?
この淫乱女め』と心の中で毒づいた。
「お夜食が必要かと思って…」
先に休んでいいと言われていたが
その言葉を鵜呑みにして眠っていると
襲われそうな気がして眠ることもできずに
夫の帰りを待っていたのだ。
「要らないよ、たらふく喰って呑んできたからな
さあ、もうお休み。
俺はもう少し仕事の整理をするから」
有人はそう言って、さっさと書斎に閉じ籠った。
美代子がパジャマに着替えて寝室に入ると同時に
洋介からLINEが届いた。
『今夜はごめんね…
お詫びと言ってはなんだけど
来週の水曜日に休みを取るからドライブしよう』
えっ?ほんとに?
ドライブに連れていってもらえるの?
あまりの嬉しさに洋介を思い出して
指が下半身に行きかけたけれど、
ヒリヒリしていることを思い出して
残念だけれど我慢した。
『ドライブか~♪
どこにつれていってくれるんだろ?
立ち寄り温泉とかいいなあ
貸し切り温泉でゆっくりしたいなあ』
夫の計画だと知らずに
美代子は心が踊った。