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虐げられた新妻~秘密の書斎~
第11章 愛の精算
「乱暴はしないでいただきたい!
決して手荒に美代子を扱わないのであれば…
最後に一度だけセックスをすればいいじゃないですか」
「洋介!何を言い出すのよ!」
夫も夫だけど
洋介も酷いわと今度は洋介をキッと睨んだ。
「美代子…たぶん君にはわからないだろうね
男同士、通じ合えるものがあるんだ。
言うなれば…武士の情けというやつかな」
もし、自分が美代子と別れなくてはいけなくなった時、多分自分も最後の思い出としてもう一度だけ抱かせて欲しいと願うはずだ。
「洋介…
あなた、好きな女が
今、一番抱かれたくない男に
体を許せと言ってるの?
あなた、それを見せつけられるのよ?
それでもいいと言うの?」
「美代子…最後に抱かせてくれれば有人さんは離婚に応じると言ってくれているんだぞ
僕たちの未来のために我慢してくれ」
私たちの未来…
そうね、今だけ我慢すればあなたと夫婦になれるのよね…
「わかりました」
美代子は有人の手を振り払って
寝室に向かって歩きだした。
「さあ、一夜限りのショーの始まりだ
ご観客の金城くん、さあ、どうぞ特等席へ」
有人は嫌味ったらしく洋介の肩を抱きエスコートするかのように寝室に案内した。