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虐げられた新妻~秘密の書斎~
第4章 新婚旅行
有人の言葉に
美代子は少しがっかりした。
昔と違って現代では
還暦過ぎなんて
まだまだ現役世代と言っても過言ではない。
それは労働に対しても、セックスに対しても
同じように思えた。
「あんなぶくぶくと太った女の
どこがいいのかねえ」
有人の一言に、
出産をして体型が崩れたら
お前とセックスなんてしてやるものかと
そんな風に言ってる気がした。
楽しいはずの新婚旅行が気まずくなりかけたが、
部屋に戻って二つの布団が
仲良く並べられているのを見ると
再び甘い気分にさせてくれた。
「ビール、飲むだろう?」
有人はそう言ってグラスにビールを注いでくれた。
気分は冷めかけていたが
火照った体に冷たいビールは美味しかった。
美代子は飲酒もそこそこに
畳の上に正座をすると
「こんな私ですけど、
末長く可愛がってください」と
三つ指をついて頭を下げた。
「よせやい、
今どき、そんな挨拶なんかしなくていいよ」
有人は美代子の体を起こすと
優しく抱きしめてキスをした。
『私って、古風な女なのかしら…』
有人の唇を受け止めながら、
少しずつ有人との考えのズレを感じていた。
「夜は長い…
たっぷりと愛してあげるよ」
有人は浴衣の襟元から手を差し込んで
たわわな乳房を揉み始めた。