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虐げられた新妻~秘密の書斎~
第1章 求愛
車を走らせながら
「なあ、ちょっとだけ寄り道してもいいかな?」
有人はそう言いながらも
車は帰り道を逸れて湾岸線を走らせていた。
「別にかまわないけど…」
今日は妹の愛弓がずっと家にいたので
二人っきりの時間もなく
スキンシップさえままならなかった。
おそらく、どこかのラブホに立ち寄って
セックスを求めて来るのだろうと予想した。
しかし、美代子の予想に反して、
車は人気(ひとけ)のない夜の波止場で停車した。
『まさかここで?
カーセックスなんてイヤだわ…』
美代子自身、
カーセックスの経験はあった。
あれはまだ有人と付き合う前の事だ。
当時、付き合っていた男は
性欲の塊のような男で、
時間があれば美代子の体を求めてきた。
ある日の事、
男は今夜の有人のように
誰もいない湾岸に車を止めると
いきなりシートを倒して
美代子の体の上にのし掛かってきた。
「やだ、ちょっとやめてよ!」
男は美代子の拒否の言葉に耳を貸さなかった。
おもむろにティシャツをたくしあげて、
ブラジャーを上にずらすと
こぼれ出た乳房に吸い付いてきた。