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虐げられた新妻~秘密の書斎~
第7章 彼氏と自宅で

『わかりました
しばらくお待ちください』

割りとクールな返事が返ってきた。

ほどなくすると
『ごめん、ごめん。
先輩が近くにいたものだから』と
先ほどの返答が素っ気なかった訳を伝えてきた。

「お仕事中なのにごめんなさい」

『いいんだ。
君と話がしたくて名刺を渡したんだから』

嬉しい…
胸がキュンと、ときめく。

「あの…洋介さん。
今夜、お時間をいただけませんか?」

『今夜、うん、大丈夫だよ』

「じゃあ、あの…夕飯を作るから食べてください」
胸がドキドキする。
ついに自分から彼を誘ってしまった。

『えっと…ご主人は大丈夫?』

やはりそっちの心配をするわよね。

「大丈夫です、夫は出張で留守なんです」

『それなら大丈夫ですね
うわ~、美代子さんの手料理か~
そいつは楽しみだな』

「私、6時には仕事が終わります」

『じゃあ、僕もその時間に合わせるよ
○○駅で待ち合わせでいいかな?』

やった♪
美代子はトイレの個室で小躍りした。
脈拍が早くなっていくのを自分でもわかった。
こんなにもドキドキするのは
初恋の相手に告白して以来だ。

それからというもの
美代子は心ここにあらずという感じで
落ちつきがなかった。

定時になると、メイクを直して
駆け足で待ち合わせ場所の○○駅に向かった。

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