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ストーカー生徒と万引き先生 〜保健室の憧れの先生〜
第7章 いつもの日課の校庭
時計の針はもうすぐ5時半になろうとしていた…
「失礼します!!」
誰かが部屋に入ってきた…どうやら警備員さんらしい…
「すいません、本日は水曜日なので、そろそろ校舎の施錠をさせて頂きたいのですが…」
「あっ、すいません、すぐに片付けて帰ります!!」
「お願いします…」
「ごめんなさい、樋口先生…長々とお話してしまって…良かったら、いっしょに出ます??」
「ごめんなさい、まだ最低限しないといけないこと残してるので、それだけはして帰りますのでお先に…」
「もちろんお待ちしますよ!!」
「あの…急いで片付けたいので一人にして頂きたいのですが…」
「あっ、ごめんなさい、失礼しました…ではまた明日、さようなら」
「お疲れさまでした、さようなら」
月野先生が出ていったあと、学校中に聞こえるんではないかと思うような樋口先生のため息が聞こえた…
そしてしょんぼりした様子でカーテンを開けた…
「大地くん、ごめんなさい…ホントにごめんなさい…」
こんな泣きそうな顔になってる先生初めて見た…
「続きちゃんとしたかったのに…でももう時間が…ホントにごめんなさい…」
「先生何も悪くないです、ちゃんと話聞こえてたので、ちゃんとわかってますから…ホント大丈夫ですから」
ホントは寂しい気持ちでいっぱいだけど…
でも先生悪くないのはホントだし…
「せっかく大地くんの初めてだったのに…」
僕は無意識に力なくだらんと垂れ下がった先生の手を握りしめた…
「ありがとう…やっぱり大地くんの手は魔法の手だね、少しだけ元気出たよ!!せっかくだから校門までいっしょに帰ろっか…学校の外はやっぱり生徒と先生がいっしょに歩いてたらマズいし…」
「そう…ですよね…じゃあ校門まで…」
「うん、じゃあ帰り支度してくるからちょっと待ってて」
そう言って先生は僕に微笑みながら机へと向かって帰り支度を始めた。
先生がまず初めに部屋を出て、月野先生がいないか確かめてくれて…
「おいで」と優しく声をかけてもらい、そして2人並んで歩き始めた…
校舎から校門までの歩道は高さが肩ほどの木がみっしり連なっていて、それらで守られているかのような高い木がその裏側にあって…
木の名前、わからないけど…
その歩道を僕はいつもひとりで歩き、その途中で止まり、そして振り返って保健室を眺めていた…もちろんその先には樋口先生がいて…
「失礼します!!」
誰かが部屋に入ってきた…どうやら警備員さんらしい…
「すいません、本日は水曜日なので、そろそろ校舎の施錠をさせて頂きたいのですが…」
「あっ、すいません、すぐに片付けて帰ります!!」
「お願いします…」
「ごめんなさい、樋口先生…長々とお話してしまって…良かったら、いっしょに出ます??」
「ごめんなさい、まだ最低限しないといけないこと残してるので、それだけはして帰りますのでお先に…」
「もちろんお待ちしますよ!!」
「あの…急いで片付けたいので一人にして頂きたいのですが…」
「あっ、ごめんなさい、失礼しました…ではまた明日、さようなら」
「お疲れさまでした、さようなら」
月野先生が出ていったあと、学校中に聞こえるんではないかと思うような樋口先生のため息が聞こえた…
そしてしょんぼりした様子でカーテンを開けた…
「大地くん、ごめんなさい…ホントにごめんなさい…」
こんな泣きそうな顔になってる先生初めて見た…
「続きちゃんとしたかったのに…でももう時間が…ホントにごめんなさい…」
「先生何も悪くないです、ちゃんと話聞こえてたので、ちゃんとわかってますから…ホント大丈夫ですから」
ホントは寂しい気持ちでいっぱいだけど…
でも先生悪くないのはホントだし…
「せっかく大地くんの初めてだったのに…」
僕は無意識に力なくだらんと垂れ下がった先生の手を握りしめた…
「ありがとう…やっぱり大地くんの手は魔法の手だね、少しだけ元気出たよ!!せっかくだから校門までいっしょに帰ろっか…学校の外はやっぱり生徒と先生がいっしょに歩いてたらマズいし…」
「そう…ですよね…じゃあ校門まで…」
「うん、じゃあ帰り支度してくるからちょっと待ってて」
そう言って先生は僕に微笑みながら机へと向かって帰り支度を始めた。
先生がまず初めに部屋を出て、月野先生がいないか確かめてくれて…
「おいで」と優しく声をかけてもらい、そして2人並んで歩き始めた…
校舎から校門までの歩道は高さが肩ほどの木がみっしり連なっていて、それらで守られているかのような高い木がその裏側にあって…
木の名前、わからないけど…
その歩道を僕はいつもひとりで歩き、その途中で止まり、そして振り返って保健室を眺めていた…もちろんその先には樋口先生がいて…