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指先が待ち遠しくて
第1章 電車内で
 耳に入るのは彼が降りる駅名……。
 しかし、彼は降りなかった。私にくっついたまま電車がまた走り出すのを、息を殺し周りにおかしいと思われないように固まっていた。
 走り出した電車に合わせ、彼がゆっくりと棒を動かしだした。
 電車の中ですぐ隣に人がいる。それなのに、私の割れ目を知らない男の人の棒が敏感な豆ごと擦り上げている。
 そんな状況にとてつもなく興奮した。
 私は口を手で抑えながら、快楽の波に飲み込まれ押し上げられ、頂きへと到達しようとしていた。
 小さく響くヌチュヌチュという音が、他の人の耳に届きやしないかとハラハラしながらも、私の身体はびくびくと痙攣をはじめてしまう。
 彼にもイっているのが分かったのか、ズ―リ……、ズ―リ……と緩やかなストロークでさらに敏感になってしまっている部分を擦り上げるので、まともに立っていられなくなり、彼に思わず身体を預けていた。
「イっちゃったの?」
 耳元で囁かれ、身体がびくりと震える。初めて聞く彼の声がとてつもなくエロく感じて身体が熱くなる。
 小さく頷くと、彼が腰を押し付けるように動かした。
 電車の速度が下がってきていた。もうすぐ私の最寄り駅だ。
「ここで降ります」
 私が小さな声で呟くと、彼のモノがスカートの中から出ていった。
 電車が止まり駅に降り立つと、背後にはまだ彼の気配があった。

 改札までは押し合っていた人たちも、改札を出れば霧散していく。
 どうすればいいんだろう。彼は黙ってついてくるつもりなのだろうか?
 彼の気配が消えて欲しいのか、そうではないのか自分でも分からぬまま、歩く速度は遅くなっていく。
「ねぇ、ホテル行かない?君の家でもいいんだけどさ」
 声をかけられて私は少し安心してた。息を吐いて振り返ると、私とそこまで歳が変わらなさそうなスーツ姿の男性が立っていた。
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