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狂愛の巣窟
第8章 【倫理に反したその先で…】
「ママを通して男がどう足掻くのか見てる方が楽しい、理玖くんは時間かからなかったね?そろそろ次のステップに進もうかな」
「次のステップって?」
不安が一気に押し寄せてくる。
この子の口から次は何が出てくるの。
意味深な笑みにまた頭を抱える私。
本質的はそうだった。
「ま、本格的に受験始まるまでの娯楽だよ」
「変な事件とかに巻き込まれないでよ?これで最後にしなさい、弄ぶのは意味を履き違えると取り返しのつかない事にだって成り得るの」
真剣にジッと私を見てニッコリ「わかった」と言うけど、どこまで理解出来ているのかは謎。
次のステップ、本当にやるの?
緊張気味に鳴らすインターホン。
ひとり暮らししている彼の家にとうとう来てしまった。
扉を開けたキミはまた満面の笑みで私を招いてくれる。
玄関に入るや否や抱き締められて苦しい。
ケーキ屋さんのプリンをお土産に買ってきて渡すと嬉しそうに冷蔵庫に入れた。
有紗も此処には来てるのよね。
本当、ワンルームの男の子のひとり暮らしって感じ。
家具も必要最低限だしシンプル。
「寒くないですか?」と膝掛けを渡してくれるけど全部娘の顔がチラつく。
「すみません、ソファーとかお洒落なモノがあったら良かったんですけど、何か十和子さんを地べたに座らせるの申し訳ないです……あ、これクッション使ってください」
クスクス笑うと困惑してる。
「ううん、この前来た時の甘えたな感じじゃないから面白いな〜と思って」
「あっ……いや、今は嬉しくて舞い上がってます、あと緊張も」
ぎこちない動きや口調でこっちの緊張は取れたよ。
本当、キミは騙しやすい。
ごめんね、長居は無用なの。
隣に座ると同時に私から唇を重ねた。
びっくりして固まってるよ。
まさか私からしてくるとは思わなかった?
舌、もっと絡ませようか?
すぐに勃つから苦しそうね。
「十和子さん……どうしたんすか」
「ん……あまり時間ないの」
「え、それなのに来てくれたんすか?嬉しいです」