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レコンギスタ~征服される制服
第1章 里奈
マリアの顔色が変わる。里奈は勝ち誇った顔で続けた。「ほら、愛実はちゃんと見てくれたよ」マリアの瞳が驚愕に見開かれる。「愛実。ちょっと聞きたいんだけど、この子知ってる?」『うん』愛実が答えて、それから付け加える。『私のクラスの生徒だよ』『あ、本当だ』愛実の驚きが電話越しに伝わる。「あの……もし良かったら今すぐ来てくれないかな?」マリアの声がやや震える。『何でよ?急に来てくれって言われても。今日バイトあるしさあ』「そこを何とか頼むよ!」マリアの口調からは必死さが感じられた。普段、冷静で物静かな彼女の声が上ずっている。それを感じ取ったらしく愛実が言う。『まあいいわよ』「助かる! ありが……」「待ちなさいよ!」突然、マリアが会話に割り込んできた。「その子、あたしも会ってみたいな。呼んでもらえる?」だが返事がない。代わりに『誰としゃべってんの?この人』怪しむような声が聞こえる。
「愛実、何でもないの。気にしないで!また連絡ちょうだいね!」『何なの一体?』
ぶつりと通話が切れた。里奈が携帯電話を閉じる。「じゃあ行きましょうか」
里奈はマリアの手を引いて立たせると、「さてどこに行けば見つかるかしら」独り言のようにつぶやき歩き始めた。「おい、何をする気だ」
「もちろんあなたの親友のところに連れて行くのよ。あなたと違って素直だし親切そうだから。きっと協力してくれるわ」
「そんなことしたら許さない!」マリアは足を踏ん張ろうとしたが無理だった。力が出ないのだ。里奈に引きずられるようにして歩みを進めるしかなかった。
マリアが案内されたのは駅前のファミリーレストラン。愛実の働く場所でもある。「愛実!」「あれっ?」愛実はきょとんとした顔をした。目の前にはクラスメイトの女子、里奈がいるが、連れてきたという様子はない。どう見ても里奈一人で来ている。それに愛美の方にも思い当たることがないらしい。
だが里奈は臆することなく用件を伝えた。「愛美さん、あなたのクラスに私を殺そうとする人がいます。そいつを捕まえて欲しいんです」
すると愛実はあっさりとこう答えた。「嫌だ」そしてにっこり笑う。「どうして?」と不思議そうに問い返した。
マリアも呆然としていたが、里奈の笑顔の方がもっと衝撃的だったようだ。
「あなた……まさか」「里奈ちゃんでしょ」名前を言い当てられ里奈の顔から表情が完全に消えた。
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