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濡れて堕ちて……
第6章 贖罪
昨日作った大量の料理。

何にも食べずにあんなに激しく求め合ったせいか終わる頃には2人してお腹の虫がぐぅっと鳴いた。

残るかもってぐらい大量に作ったのに、殆どと言っていいほど食べきった。


こりゃ、洗い物が大変だと思いつつ、テーブルの上の食器を重ねて流し台へと持って行く。

昨日は片づけてる余裕なんてなかったもん。


ふっとテーブルを見ると、私の携帯のお知らせランプがチカチカ光ってた。


あー、こんな所に置きっぱなしで充電するの忘れてた。

メールか電話が届いてるのを知らせてる。


誰だろう?と、思いメール欄を開くと






■■■■■■■■■

差出人:徹

■■■■■■■■■





ドクンッ!

この名前を見ただけで心臓が高鳴る。

メールの差出人は徹だった。



何で?

何でこのタイミングなの?

浩一と前向きに夫婦として再出発しようとしてる矢先に…。





とりあえず、指を進めて、徹からのメールを開く─────


■■■■■■■■■■■■■■■■■

差出人:徹

件名:Re

本文:

おはようございます。
今日は朝から忙しいです。
陽子さんの手料理が食いてぇ!


■■■■■■■■■■■■■■■■



このまま、私があそこで働きつづけてる限り絶対徹に会ってしまう。

いきなりパートをやめる訳にはいかない。


もう揺らがないって決めた以上、このままの関係を続けることは出来ない。

これ以上、徹と…男と女のままの関係ではいられない。
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