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濡れて堕ちて……
第6章 贖罪
そのまま、キッチンに倒れ込んだ私。

下半身を放り出したまま、何ともはしたない姿で力尽きてしまったものだ。


「大丈夫か?」

「うん、浩一は?」


私を優しく抱き起こし胸板に寄りかかるようにもたれさせてくれた。

さすがにまだ立てない。


「悪ぃ、今日は何も用意してなくて…、お前の体調とか聞くのも忘れたし…、そ、そのまま勢いに任せて出したかも」


…準備?体調?


あ、避妊具とか安全日のことを言ってるんだろうな。

余韻で頭が回らなくて浩一の言葉の意味を理解するのにちょっと手間取った。


確かに準備してる時間なんてなかったもんね。


「ううん、浩一のがもらえて嬉しい…」



「まぁ、でも。もしそうなったとしても俺は全然いいけど」

浩一の体が急に熱くなった。

顔を見上げると、耳まで真っ赤。


何か…照れてる?


「そうなったら、って?どーいう意味?」




まさか…?



「子供。俺達もそろそろ…な」




嘘…。

結婚してから今までそんな会話なんてなかった。

セックスはしてたけど、お互いが誤解してそっぽを向いてたせいか恵まれる気配もなかった。

あまり思い詰めてもダメだと思いなるべくその話題から逃げてた。


でも

これは神様からの思し召し?

贈り物?
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