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濡れて堕ちて……
第7章 淫獣
もし、次に抵抗したら──────

次は何をされるかわからない。



でも 

でも、このままじゃ…



また、この子に

浩一以外の人に──────────っ!?




「んっ、んぅっ!!」

バチンッ!!



冷たい音。

肌と肌が激しくぶつかる音だ。



一瞬の隙をついて、徹の頬を思い切りひっぱたいたのだ。

逃げられるなんて思ってないけど、抵抗せずにはいられなかった。



徹は

バランスを崩すことなく、私と同じ目線の高さでその場にしゃがみ込んでるだけ。


ひっぱたいた手がじんじん痛い。

人を思い切り叩いたのなんて初めてだ。

浩一の頬でさえ叩いた事なんてないのに。


「はぁ、はぁ…、あ、あんたなんかに抱かれるぐらいなら今この場で舌を噛んで死んだ方がマシよ!!」


こいつと絡みあった舌なんて、今すぐ切り落としたい気分だ。



「くっくっくっ…、あはははははっ!!大した女だな、あんたって!!」



徹の口調が変わった。

今までの穏やかな口調から一変して、まるで悪魔のようなオーラ。


心の中は恐怖で限界だった。


「とお───────っ、きゃあぁぁぁっ!」

またもや前髪を引っ張られ、頭皮から髪が抜けそうになる。

持ち上げるように引っ張られる髪。

あまりの痛さに思わず立ち上がった私。


そのまま髪を引っ張り徹は私をベッドに連れて行った。





ドサッ

「痛…、やだっ、やだぁ…」

ベッドの上。

何をされるかなんて予想がつく。



涙になりながらも精一杯の抵抗を見せた。



しかし、恐怖で体に力が入らない。
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