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濡れて堕ちて……
第8章 甘美
「あーぁ。せっかく陽子さんの為に作ったのに」

せっかくの料理をひっくり返されて…、普通なら怒るところを

まるで私の反応を楽しむようにクスクス笑ってる。

この様子からして、完全に狂ってる奴だということは明らかだ。

「いい加減にして…。鎖ほどいて!!私を浩一の元に返して!!」

「この部屋に何か不服でも?ちゃんとトイレもベッドもありますよ?」

トイレもベッドもあるし徹が食事を運んで来てくれる。


まるで、人間扱いされてないみたい。


いや、自由すら認められないなんて

これじゃあペット以下だ。


「首輪までして、部屋に鍵かけて監禁なんてして…私を犬か何かだと思ってるの?」

「こうでもしないと、陽子さん逃げちゃうじゃないですか」


床に落ち、粉々になったお皿の破片を片づける徹。


逃げる?

逃げるって何よ?


私はただ、浩一の元に…。


お皿の破片を手に取り、私のそばに歩いて来た。

陶器の破片、ガラスと違って鋭くはないけど、下手すれば皮膚ぐらい簡単に切り避けてしまう。

「い、いや…」

「あんなに俺に抱かれて喜んでたくせに」

クスクス笑いながら、その破片を私の頬にあてがう。

チクッと小さな痛みが頬を走った。


「……ん」


思わず目を閉じた。

今は何をされても動けない。


「そんなに怖がらなくても、陽子さんの体に傷なんてつけませんよ」


そう言って破片をどけ、徹もベッドから下りて行った。

…完全に徹に遊ばれている。
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