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濡れて堕ちて……
第8章 甘美
私の体内で好き勝手に暴れる徹の指。


ぐるぐると回転したり、引っかいて見たり、上下に動いたり。


快楽で頭の芯がとろけてく。


「…………っ!!」


噛み締めた下唇からほんのり鉄の味が滲んだ。

噛みしめすぎて切れたのだろうか…。


「へぇ。意外と我慢強いんですね」

いやらしい体液が太股を伝う。

その度に、私の体はビクビクと大きく反応を示す。


もう少し…。

きっともう少しで終わる…。

もう1分切ってるはずだ…。



「いつまで保ちますかね?─────────」


「────────────っっっ!!」



下半身に感じる圧迫感がさっきより酷くなったように感じた。

あまりの苦しさに声にならない悲鳴が漏れる。


「指は2本が限界ですかね?なかなか強情な人ですねー。せいぜい頑張って下さい」


2本の指の先端で

私の膣壁の

1番敏感な部分を

ひっかくようにぐりぐりと攻める。


「ぁ─────────っっ!!…んっ」


嫌、そこは…そこはダメっ!!

いやぁぁぁぁっ!!


腕が軋んでも、関節が痛んでもお構いなし、それぐらいに必死になって体を捻って抵抗するが

徹は空いてる手で私の片方の足を持ち上げ

限界まで開脚させて───────



も、ダメ…

変になっちゃう…


「あぁぁぁぁっ、ああっ!!」





「残念。あと7秒だったのに」

時計のタイマーを見ながら勝ち誇ったかのような笑みを浮かべている。

「陽子さんはGスポが弱いんですよね」

私の頭はぼんやりと微睡んでいるだけで徹の声なんて最早入って来てなどいない。

そんな私の様子を見ながら徹はあることに気付いた。



徹が

私の反応を見逃す訳がない。


「ただのゲームのつもりだったのにイッちゃったんですか?」


ゲーム。

徹にとってはただのゲームだったのに

私ははしたないぐらいに感じて

絶頂を迎えてしまったのだ。
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