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濡れて堕ちて……
第2章 慟哭
いつものようにお弁当を詰め
洗濯機を回し
浩一の身支度の用意をして
浩一を送り出す。
私が傷ついてるなんて思ってもないんだろう。
「行ってらっしゃい」
私が手渡した鞄を受け取り靴を履き仕事に向かう。
玄関から出ようとした瞬間だ
「陽子、お前さ…」
浩一が珍しく私の目を見て来たのだ。
真剣な面持ちで。
「なに?」
「目の下に小じわが出来てる。お前ももうおばちゃんだな」
フンっと鼻で笑うとそのまま外に消えて行ってしまった。
浩一の人を見下す癖は今に始まった事じゃないから気にはしないけど
朝っぱらからあの嫌味はきつい。
昨日の仕返し?腹いせ?
もうどっちでもいいや。
今はこの胃痛を何とかしなきゃ。
浩一が出て行った瞬間、思わず壁に寄りかかってしまった。
痛みは治まったが、次、いつ何時痛みが襲って来るかも知れない。
それにまだ胸焼けのような感覚が残ってる。
せっかくの休みなのに体調がスッキリしないなんてツイてない。
窓の外、空は昨日と同じく晴天。
洗濯物を干したら横になっていよう。
リビングに向かいテレビを付けた。
亭主を送り出した主婦なんてこんなものだ。
洗濯機が止まるまでの時間潰し。
洗濯機を回し
浩一の身支度の用意をして
浩一を送り出す。
私が傷ついてるなんて思ってもないんだろう。
「行ってらっしゃい」
私が手渡した鞄を受け取り靴を履き仕事に向かう。
玄関から出ようとした瞬間だ
「陽子、お前さ…」
浩一が珍しく私の目を見て来たのだ。
真剣な面持ちで。
「なに?」
「目の下に小じわが出来てる。お前ももうおばちゃんだな」
フンっと鼻で笑うとそのまま外に消えて行ってしまった。
浩一の人を見下す癖は今に始まった事じゃないから気にはしないけど
朝っぱらからあの嫌味はきつい。
昨日の仕返し?腹いせ?
もうどっちでもいいや。
今はこの胃痛を何とかしなきゃ。
浩一が出て行った瞬間、思わず壁に寄りかかってしまった。
痛みは治まったが、次、いつ何時痛みが襲って来るかも知れない。
それにまだ胸焼けのような感覚が残ってる。
せっかくの休みなのに体調がスッキリしないなんてツイてない。
窓の外、空は昨日と同じく晴天。
洗濯物を干したら横になっていよう。
リビングに向かいテレビを付けた。
亭主を送り出した主婦なんてこんなものだ。
洗濯機が止まるまでの時間潰し。