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濡れて堕ちて……
第9章 悪夢
「こ、こんな状態で逃げれる訳ないじゃない…」

考えを読まれたみたいで

思わず顔を背ける。


鎖で繋がれてるのに、そんな事出来るはずがない。

いざとなれば男の力に勝てる訳がない。

それに失敗した時、後が怖い。

徹のこの目が怖い。



廊下を抜け玄関に着くと私の靴が用意されていた。

私が履いてたパンプスだ。


徹がドアを開けようとしたが、私はどうしても出る気になれないでいる。

久しぶりの外なのに…

「どうしたんですか?」

「鎖が…」

このまま外に出て誰かに出会したら?

鎖で繋がれたこんな姿、他人に見られでもしたら?

それに、ここがどこかもわからない。

知ってる人がいたら?

そう思うと外になんて出られなかった。


「大丈夫ですよ。このマンション、そんなに人入ってませんしエレベーター降りたらすぐに車に乗りますから」

…こんな状況だけど、徹のこのひだまりの笑顔を見ると安心してしまう。

私は完全に徹に洗脳されてしまったのだろうか?



外に出ると

空は真っ暗。



今、夜なんだ。

日の光を浴びれると期待してただけに少しがっかりした。

が、やはり外の空気は澄んでて気持ちいい。

目一杯深呼吸をした。


車のクラクションも聞こえるし、雑踏も聞こえる。

どこから共なく野菜を炒める香りもする。

今、何時かな?

晩ご飯時かな?


「行きますよ?」

外の空気を感じながら、徹に鎖を引っ張られる。

この鎖がなければ、今すぐ逃げるのに。
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