この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
濡れて堕ちて……
第9章 悪夢
「徹、仕事は?最近、ずっと家にいるみたいだけど」

「1週間、有給取りました。だからしばらくは陽子さんのお世話出来ますよ」


この笑顔も香りもあの頃のままだ。

あの頃もこうやって仕事の事や家の事について笑顔で話してた。

何もかも変わってない、あの頃のままだ。


時々、ふっと思う。

徹の変わらないひだまりの笑顔を見てると、これは夢なのか現実なのか区別が付かない時がある。

もし、これが夢だとしたら

何て永く、酷い悪夢なんだろう。


エンジンをかける徹の横で、何もない駐車場を眺めながらそんな事を考えていた。

駐車場って言っても、車はほとんど停まってない。

徹の言う通り、そんなに人は入ってないのかな?


エンジンがかかり車はゆっくりゆっくり動き出す。



これから始まる、本当の悪夢も知らないで。














ガタン、ガタン

どこの地方にもある、地元の人しか知らないような裏道。

地盤はめちゃくちゃでコンクリートで補正されてないような砂利道。

そんな道を抜けると意外と近道になる…、私の地元にもあった、地元道。

今はその地元道を走っているのだ。

車内についてるデジタル時計を見ると、20:14。

本当に晩ご飯時だった。



窓から見える景色、その街並み。

何となく見覚えのある景色だった。

うちのマンションからは結構離れてて、電車を何度か乗り換えてやっと着くであろうという地域。

この辺は田舎だし、コンビニを数件見つけただけだったし

人と言えば若者は少なく、ペットの散歩をしてる年配者がチラホラ見えるだけ。

県境付近だし、知ってる人に会う可能性は格段低い。

普通ならホッと一息ついて安心するところなのに

「ん…はっ…」

車内に響く揺れが下半身に響く。
/267ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ