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濡れて堕ちて……
第10章 代償
まさか、この声って…っ!?
必死に耳をすませた。
いや、すませなくても扉のすぐ向こう側
恐らく3mも離れてないであろう距離
聞こえないはずがない。
私の5感が生きる事を諦めてたせいで聴覚すら弱まってたけど
この声は…っ!!
「一体何が目的なんですか?」
浩、一…?
まさか、そんな…。
一瞬、自分の耳を疑った。
浩一が恋しすぎて、いたぶられ過ぎて幻聴でも聞こえてるんじゃ?
第一、浩一が徹の部屋にいるはずがない。
幻聴だ!
幻聴に決まってる…っ
でも…
「カルビナスさんはスイーツ菓子業界じゃ常に黒字という噂ですが…、単なる脅しにしては随分と悪趣味ですね」
幻聴なんかじゃない…
聞き間違えるはずがない。
この声は浩一だ…っ!!
愛しくて愛しくて
弄ばれた夜でさえ夢に見るほど会いたかった人。
今すぐ顔が見たい。
でも───────────
何で、浩一にいるの?
必死に耳をすませた。
いや、すませなくても扉のすぐ向こう側
恐らく3mも離れてないであろう距離
聞こえないはずがない。
私の5感が生きる事を諦めてたせいで聴覚すら弱まってたけど
この声は…っ!!
「一体何が目的なんですか?」
浩、一…?
まさか、そんな…。
一瞬、自分の耳を疑った。
浩一が恋しすぎて、いたぶられ過ぎて幻聴でも聞こえてるんじゃ?
第一、浩一が徹の部屋にいるはずがない。
幻聴だ!
幻聴に決まってる…っ
でも…
「カルビナスさんはスイーツ菓子業界じゃ常に黒字という噂ですが…、単なる脅しにしては随分と悪趣味ですね」
幻聴なんかじゃない…
聞き間違えるはずがない。
この声は浩一だ…っ!!
愛しくて愛しくて
弄ばれた夜でさえ夢に見るほど会いたかった人。
今すぐ顔が見たい。
でも───────────
何で、浩一にいるの?