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濡れて堕ちて……
第10章 代償
「やめてっ、出てって!私の中から出てって!」


動けるはずのない頑丈な拘束具をガチャガチャ鳴らしながら抵抗した。

だからといって、足を閉じれるわけもないし手でぶん殴る事も出来ないけど。

いつものような反応じゃなく、面白味もないと思ったのか、徹はすんなり私の中から出て行ってくれた。


「どんなに暴れても浩一さんの元へは…」



いつかこの監禁部屋から逃げて浩一の元へ帰ると思ってた。

なのに…


私の帰る場所はもうなくなってしまった。



「最低!人でなし!!あんたなんて地獄に落ちて未来永劫苦しめばいいんだわ!こんな事したって私は…」



私は徹を愛せない。

そう言いかけた瞬間、目から大粒の涙がボトボト零れた。

ここに監禁されてから、こんなに泣いた事なんてなかったのに。


「愛しても貰えない女を…っ、何でこんな事までして繋ぎ止めておくのよ…」



到底理解出来なかった。

愛しても貰えないなら自分が惨めになるだけなのに。

どうしてここまでするのか…。







「愛してるからですよ…」




背中に

ゾクリと寒気が走る。



愛してる。

徹の気持ちは知ってる。

何度も体を重ねたのだから。



しかし

到底、正気の沙汰とは思えない行動を繰り返し

あまつさえ不倫という道徳から外れた事をしていたのに

それを「愛」だと、甘ったるい言葉で済ませようとしてる徹が

心底、怖く感じた。



「陽子さんを手に入れる為なら誘拐でも監禁でもします。陽子さんの心が手に入るならサディストにでも強姦魔にもなります」



狂ってる。

そんなの、愛なんかじゃない。




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