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濡れて堕ちて……
第11章 泡沫
さて、今日は何をしようかな?

目覚めて1番最初に思うのはこれだ。




パートがないぶん1日1日がとても長い。

最近はずっとテレビばかり見てた。

外に出たくてもこの辺の勝手も知らないし、お金もない。

財布の入った鞄は徹に取り上げられたままだ。




…とりあえず、起きよう。

こんな部屋、睡眠時以外ではあまり長居したくないし。




リビングに向かうと徹は既に出勤した後。

今日から残業だって言ってたっけ?

どうでもいいけど。



お金もないし、やることもない、ある程度の自由は認められたけど

帰る場所はない。



愛人や囲われ者なんてレベルじゃないわね、これは。




はぁっと溜め息を付きソファに腰かけた。




良く言えば、今の私は専業主婦。

昔は憧れたけど、これはこれで退屈なものだ。



でも、よく見ると

このリビングもなかなか汚い。


テーブルにはコーヒーの染みが付いてるし、部屋の端のテレビやラックには埃が積もってる。


それに、床もよく見れば

髪の毛や埃や食べこぼしだらけだ。


今の今まで目に付かなかったけど注意して見てみればかなり散らかってる。


今の今まで、浩一を失ったショックで視覚すら雲ってたみたい。






「掃除でもしようかな…」




主婦の職業病だろうか、例えどうでもいい相手でもこの散らかりよう、汚れようを見過ごす事は出来そうにない。




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