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濡れて堕ちて……
第11章 泡沫
「ありがとうございましたー」
乾電池が3つ入ったタイプの充電器を購入。
最近のコンビニは何でも揃ってて便利だ。
コンビニを出てすぐ、マンションまで着くのがもどかしかった私は
コンビニを出てすぐに充電器を開封、急いで電池の切れた携帯に接続。
充電ランプが赤く点灯した。
よかった…、壊れてはないみたいだ。
最近の携帯は充電器に差し込んですぐじゃ電源は入らない。
少なくとも5~10分は充電しないと。
充電器を差し込んだまま、私は帰路に着いた。
たった10分なのに、こんなにも長いなんて。
大丈夫、今日徹は残業だって言ってたし夜中まで帰って来ないはず。
時間はたっぷりある。
大丈夫…
高鳴る鼓動を抑えながらマンションのエレベーターを昇る。
まだ電源が着いた訳でもないのに胸が痛い。
バタンッ
ドアを開け部屋に戻るなり、携帯の電源ボタンを長押しした。
コンビニからここまで、恐らく5分弱。
こんな短時間でメールと留守番電話のチェックが出来るほどに回復したとは思えないけど
お願い、着いて。
お願い、入って!
「~♪hello」
画面が明るくなり
画面に写し出されたオープン画像と音楽。
電源が入ったのだ。
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