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第11章 泡沫

こんなメール、見るだけ無駄だ。

後でまとめて消去して迷惑メールのフィルター設定もしとかなきゃ。

せっかくいい気持ちでお昼寝出来ると思ったのに━━━━━━━


しかし、最後の最後に…


会社名や登録してないアドレスが並ぶ受信ボックスの中に


スクロールした瞬間


指の動きが止まった。











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差出人：浩一

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まるで、時間が止まったみたい。

心臓が破裂しそうなぐらいドキドキしてる。



浩、一…？

浩一…？


浩一っ！？





まるで私を幸せにする呪文のような二文字だ。



浩一は私が望んで徹と不倫したって思ってるんだろう。

最初はそうだったけど、今は拉致監禁状態。

携帯まで取り上げられてるとは思ってないのだろうし。

浩一は昔から電話が苦手な人だったし。




でも、このメール


開封するのが怖い。