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濡れて堕ちて……
第11章 泡沫


浩一…。

浩一っ!





まさかの信じられない一言に、私の涙腺が一気に壊れた。

私の仕出かしたことを許してくれた訳じゃないけど、まるで


私の言い訳を許してくれてるような気がした。




本当はあの時、浩一にあんな姿を晒された時

あれは自分の意志じゃなかったと伝えたかった。


でも、手も足も出せず言葉も遮られてた私にはどうすることも出来なかった。



嫌われても、捨てられても仕方ないと覚悟を決めてたのに…。

ううん、捨てられても何でもせめて最後に浩一に会いたい。




「浩一…」




浩一からのメールの受信日、2日前の夕方だった。


まだ間に合うかも知れない。



最後の言い訳、最後の話し合いになるかも知れない。

私の犯した過ちはあまりに大きすぎるけど、浩一への気持ちは確かに本物だったと伝えたい。





しかし

ここで1つの問題があった。

問題というほどじゃないが、ちょっとした心配事だ。



もし、今浩一に連絡して私が逃げ出したりしたら…

徹の事だ、何か違う手段を考えてるかも知れない。

それこそあの映像を不特定多数の人が見れるネットに晒したりするんじゃ?


それに、もしこの携帯を持ち出した事がバレでもしたら、またあの監禁部屋で…?


それに…、浩一に何て説明するの?

今このメールにどうやって返信するの?

「本当は監禁されてました」
「恥ずかしい動画まで撮られて脅迫されてました」

信じてもらえるだろうか?



いや、そもそも浩一の言う「ちゃんと話したい」は離婚話かも知れない。


考えれば考えるほど、迂闊に動けないと痛感する。




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