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濡れて堕ちて……
第11章 泡沫
徹の寝室がある方からガサガサと何かを物色、散乱さしてるような音が響いてる。



多分、ここでどんな言い訳をしても、もうバレてしまう。



私の携帯の電源を入れればバッテリーは少し補充されてるし

ここ数日の間に来たメールは全て既読済みになってるし


徹じゃなくても、誰かが携帯を弄った痕跡があるのはわかる。


何日も取り上げられてた自分の携帯の電源、復活させようとしないやつなんていない。







「へぇ。甘く見てましたけど…大した女ですね」





戻って来た徹の目、雰囲気でわかる。

顔や声は笑ってるように見えるけど……


きっと、浩一からのメールも見たのだろう。






覚悟を決めたのか諦めたのか


私はその場にへ垂れ込んでしまった。





こんな、こんなつまらないミスで……





ミスを犯した自分が情けなくて悔しい。






「陽子さんにはもっときっついお仕置きが必要ですね……」
























「やっ、やだっ!ゲホッ、やめ……」


裸に剥かれた私はお風呂場に連れて行かれ

浴槽一杯のお湯の中に無理矢理顔を沈めさせられている。

今日、ついさっき沸かしたお風呂。

温度はそれほど熱くはないけど


「今回は口答えどころか嘘まで着きましたもんね」


私の後頭部の髪の毛を掴み、浴槽の中に顔を沈めたり引き上げたり、それの繰り返し。



「ゲホッ、ゲホッ!やめて……っ」



息が出来ずに苦しい。

鼻や器官にお湯が入って来る。



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