この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
濡れて堕ちて……
第2章 慟哭
「くすくすくす…」

「わ、笑わないで下さいよ!救急車呼ぶのだってすっげ緊張したんですから!」



こっちを向いたスーツ君の顔は真っ赤で

いつもスーパーで見る顔とはまるっきり別人だ。


これが毎朝、カレーパンとあんパンを買ってたあの人?


「くすくす…ねぇ、何で私の名前知ってたの?鈴村って」

「だって、レジにいる時に名札つけてるじゃないですか?」


名前まで覚えててくれてたんだ。

まぁ、鈴村何てよくある名字だし。


変だなぁ。

普通ならストーカーだと疑ってしまいそうな言動なのに

何だろう、嫌じゃない。


むしろ、この人可愛い。





「ただの貧血だって聞いて安心しました!びっくりしましたよー、仕事中に目の前で鈴村さんが倒れてるのが見えたから」

「お仕事の邪魔してごめんね」

「全然ですよ!仕事って言っても暇~な仕事なんで!」



じゃあ、やっぱり同じパートの長谷川さんの言うとおりこの近所に勤めてる人なのかな?



「鈴村さん、帰りはどうするんですか?」

「バスで帰る。もう貧血も治まったし」

「じゃあ、バス停まで送りますよ。また倒れたらヤバいでしょ?」

「いいわよ。だって今お昼時間よ。スーツ君だってお仕事残ってるでしょ?」

「大丈夫!昼休みで通せますから!っていうか、スーツ君って何ですか?(笑)俺の名前は新村徹です!“新”しいって字に、村は普通の“村”。とおるは星一徹の“徹”です!」


新村君、って言うんだ。

スーツ姿が初々しくて印象的だったから私の中ではスーツ君って呼んじゃってた。

っていうか、星一徹って…例えが古い!
/267ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ