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濡れて堕ちて……
第3章 火花
PM03:10。
「今回は特別だからね。次からは気をつけてよー」
「はい、ありがとうございます」
帰り支度、ロッカーでエプロンを外しタイムカードを切った私を店長が呼び止めた。
例の週末のお休み、浩一に言われてたお食事会の為のお休みを特別に頂けたのだ。
はぁ、とりあえず
これで浩一の機嫌は治るわね。
浩一の喜ぶ顔が見たい訳じゃない。
いつもみたいにふてくされられると面倒なのだ。
「お疲れ様でしたー」
帰り道、まだ心臓がドキドキ言ってる。
晩ご飯の買い物をしてる時も、店長に話かけられた時も、何だか上の空で…。
何でだろう、自宅に帰るまでの道のりが
いつも以上に憂鬱だ。
今日は休みが取れた報告があるから浩一の機嫌が悪くなるような事はない。
なのに
何で、ここまで浩一の機嫌を伺わなきゃなんないんだろう…。
「鈴村さん!」
「きゃあ!」
もうすぐ自宅、という時に
いきなり煙草の自販機の陰から現れたのは
「新村さ…」
「お疲れ様!」
咄嗟の事で
一瞬、言葉を失った。
「な、なんで…?」
「“近々会ってもらえますか?”ってメールくれたじゃないですか!」
い、いや…、そりゃ、メールしたけど。
慌てて周りをキョロキョロした。
こんなとこ、誰かに見られたら…
それこそ職場の人に見られたらやばい。
でも、職場からはだいぶ離れたし、人通りもない。
ひとまず、安心して良さそうだ。
「今回は特別だからね。次からは気をつけてよー」
「はい、ありがとうございます」
帰り支度、ロッカーでエプロンを外しタイムカードを切った私を店長が呼び止めた。
例の週末のお休み、浩一に言われてたお食事会の為のお休みを特別に頂けたのだ。
はぁ、とりあえず
これで浩一の機嫌は治るわね。
浩一の喜ぶ顔が見たい訳じゃない。
いつもみたいにふてくされられると面倒なのだ。
「お疲れ様でしたー」
帰り道、まだ心臓がドキドキ言ってる。
晩ご飯の買い物をしてる時も、店長に話かけられた時も、何だか上の空で…。
何でだろう、自宅に帰るまでの道のりが
いつも以上に憂鬱だ。
今日は休みが取れた報告があるから浩一の機嫌が悪くなるような事はない。
なのに
何で、ここまで浩一の機嫌を伺わなきゃなんないんだろう…。
「鈴村さん!」
「きゃあ!」
もうすぐ自宅、という時に
いきなり煙草の自販機の陰から現れたのは
「新村さ…」
「お疲れ様!」
咄嗟の事で
一瞬、言葉を失った。
「な、なんで…?」
「“近々会ってもらえますか?”ってメールくれたじゃないですか!」
い、いや…、そりゃ、メールしたけど。
慌てて周りをキョロキョロした。
こんなとこ、誰かに見られたら…
それこそ職場の人に見られたらやばい。
でも、職場からはだいぶ離れたし、人通りもない。
ひとまず、安心して良さそうだ。