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濡れて堕ちて……
第3章 火花
この8年間、毎日のように機嫌を取り続けた。


浩一の冷たい目線や声色が怖くて。


わざとじゃないにしろ改めてくれなかったのだから。


「あ、週末、休み取れたから。お望み通りになってよかったわね」

「あ、うん…」



お礼も言わないんだ。






わかってた。

浩一は妻を物としか見てない。

自分の都合に合わせて動いてくれればそれでいい。

動いて当然としか思ってない。

意志を持つことすら許したくないんだろう。


私が死んでも、泣きもしない。




「私今日、リビングのソファで寝るから」

「え?何で?」

「風邪気味なの。移ったら嫌でしょ?」

「辛い?熱は何度だった?今日、無理して仕事行ったのか?」



こんな時だけ心配するんだ。

昨日は腹痛で倒れ込んでも「ふーん」で済ませた癖に。


「週末のお食事会に備えて、1人で養生するから」



本当は、風邪なんて嘘に決まってる。

私の機嫌を取ろうとする時、浩一は決まってセックスに持ち込もうとする。

肌を重ねれば機嫌が治るとでも思ってるんだろう。


それを知ってるからこそ一緒に寝たくないのだ。

今は浩一に触れられたくない。





私の胸は明日の事でいっぱいだった。






あれ?
でも何で



新村さん、私の帰り道を知ってたんだろう?
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