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濡れて堕ちて……
第3章 火花
でも、考えてみたらカートを押して笑いながら買い物してるこの光景って
誰から見ても私達って

夫婦?ふうふ…

「あ、いや、あの…その、私達は…」


「俺、魚料理大好きなんで1つ下さい」



あ、え…?
否定…しない?



「はい!ありがとうございます!今日の鮭は本っっ当にオススメですよ~」



彼女もいないうちから、いくら誤解されても無理もないシチュエーションでもこんなくたびれた主婦と勝手に夫婦認定されちゃ可哀想だと思って否定しようとしたのに

新村さんは否定しなかっ…た?


舞い上がりそうになった瞬間、ハッと我に返った。

冷静に考えたら説明のつく事だ。


私は“夫婦じゃない”、と否定しようとしたがこの場合、状況的に誰がどう見ても私達は夫婦に見えてしまう。

どう説明していいかわからず、しどろもどろする私に新村さんが助け舟を出してくれただけのこと。

1から説明するとややこしいから、夫婦だって事にした方が手っ取り早い、ただそれだけの事だ。  


オススメと言う銀鮭をカゴに入れその場を後にした、が

まだ心臓が落ち着かない。

っていうか、流れで買っちゃったけど…


「ねぇ、本当に魚料理が好きなの?泣く泣く買ったとかじゃなくて?」

「はい!ガチで大好きですよ!ただ、俺料理が下手だから焼き魚とかの焼き加減がわからなくて…」

まぁ、得てして男性はみんなそんにものだろう。

浩一なんて魚貝類は苦手であまり箸が進まないらしい。

「以前、どうしても焼き魚が食べたくて今日みたいに鮭を買ったんです。

でも、その時は仕事が忙しくて毎日のように残業してて、家に帰っても料理する気にもなれなくて毎日ホカ弁ばっか食べてたんです。

で、やっと仕事も一段落して、久しぶりに自炊しようとして冷蔵庫を開けたらいつか買った鮭があったんです。

ちょうど和食が食べたかったからグリルで焼いて食べたんですけど

焼きが甘かったのか腐ってたのか…、しばらくトイレに引きこもった事があって」
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