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濡れて堕ちて……
第5章 禁忌
残ったコーヒーを飲み干し、徹はさっさと私のぶんの会計を済ませて喫茶店を出て行った。
残された私は…
その場から動けなくなってしまった。
どうして?
嬉しいはずなのに。
さっきまで貪欲に私を求めて欲しいって思ってたのに
真剣に私と向き合ってくれてるってわかったのに
私は、急に突き付けられた現実が恐くなった。
もし、浩一にバレて離婚ってなったら、私は本当に徹の手を取ることが出来るの?
その前に浩一と離婚?
慰謝料とか財産分与とか、浩一とそんな争いをしなきゃいけなくなるの?
そもそも、私
浩一と離婚したいなんて思ってるの?
私は、ただ
あのひだまりみたいなオーラに癒されたくて…。
それとも、私も浩一と一緒で
誰かに優しくして欲しかっただけ?
誰でもよかったの?
プルルルル…プルルルル…プルルルル…プルル─カチャ!!
『もしもし、川井です』
「お疲れ様です、川井先輩。新村です」
『おー、新村どうした?お前次、朝日フーズと取引じゃなかった?』
「実はその取引の事なんですけど、先輩変わって貰えませんか?先輩、午後からは空いてましたよね?」
『はぁ?いや、空いてるのは空いてるけど…、けどまた何で?』
残された私は…
その場から動けなくなってしまった。
どうして?
嬉しいはずなのに。
さっきまで貪欲に私を求めて欲しいって思ってたのに
真剣に私と向き合ってくれてるってわかったのに
私は、急に突き付けられた現実が恐くなった。
もし、浩一にバレて離婚ってなったら、私は本当に徹の手を取ることが出来るの?
その前に浩一と離婚?
慰謝料とか財産分与とか、浩一とそんな争いをしなきゃいけなくなるの?
そもそも、私
浩一と離婚したいなんて思ってるの?
私は、ただ
あのひだまりみたいなオーラに癒されたくて…。
それとも、私も浩一と一緒で
誰かに優しくして欲しかっただけ?
誰でもよかったの?
プルルルル…プルルルル…プルルルル…プルル─カチャ!!
『もしもし、川井です』
「お疲れ様です、川井先輩。新村です」
『おー、新村どうした?お前次、朝日フーズと取引じゃなかった?』
「実はその取引の事なんですけど、先輩変わって貰えませんか?先輩、午後からは空いてましたよね?」
『はぁ?いや、空いてるのは空いてるけど…、けどまた何で?』