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濡れて堕ちて……
第5章 禁忌
「あ、あんた、なんか…あんたなんかねぇ…ぐすっ」
「ごめん…」
私の体を包み込むように抱きしめてくれる浩一。
浩一の腕の中で私は泣きじゃくりながら久しぶりに浩一の体温を感じた。
暖かい。
何年振りだろう、浩一にこーやって抱きしめてもらうなんて。
浩一の腕って、こんなに逞しかったっけ?
私をすっぽり包み込むみたいに。
胸板もこんなに厚かったんだ。
私が全体重をかけてもたれても支えてくれてる。
「あはは。お前の体ってこんなに柔らかかったんだな」
「何よ、ぐすっ、デブって言いたいんでしょ…?」
「俺、ムッチリしたお前の体、結構好きだけどね」
「ぐすっ、褒め言葉になってない!!」
ムスクの甘い香り。
この匂いを嗅ぐと浩一がそばにいるんだって幸せな気分になる。
「んっ、んぅ…」
このマンションを借りた時、いつでも友人を招けるように、子供が出来た時の為にと4人掛けの大きめのテーブルを買った。
結局、友人を呼んだのなんて数えるぐらいのものだった。
いつもテーブルの右側、浩一と向かい合わせに座り食事をする為だけに使ってたテーブル。
左側の空きスペースが寂しく感じた。
どんなに料理を作ってテーブルを埋めても左側だけがガランッと空いてた。
「ごめん…」
私の体を包み込むように抱きしめてくれる浩一。
浩一の腕の中で私は泣きじゃくりながら久しぶりに浩一の体温を感じた。
暖かい。
何年振りだろう、浩一にこーやって抱きしめてもらうなんて。
浩一の腕って、こんなに逞しかったっけ?
私をすっぽり包み込むみたいに。
胸板もこんなに厚かったんだ。
私が全体重をかけてもたれても支えてくれてる。
「あはは。お前の体ってこんなに柔らかかったんだな」
「何よ、ぐすっ、デブって言いたいんでしょ…?」
「俺、ムッチリしたお前の体、結構好きだけどね」
「ぐすっ、褒め言葉になってない!!」
ムスクの甘い香り。
この匂いを嗅ぐと浩一がそばにいるんだって幸せな気分になる。
「んっ、んぅ…」
このマンションを借りた時、いつでも友人を招けるように、子供が出来た時の為にと4人掛けの大きめのテーブルを買った。
結局、友人を呼んだのなんて数えるぐらいのものだった。
いつもテーブルの右側、浩一と向かい合わせに座り食事をする為だけに使ってたテーブル。
左側の空きスペースが寂しく感じた。
どんなに料理を作ってテーブルを埋めても左側だけがガランッと空いてた。